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大雨・洪水被害の二次災害を素早く検知 ~世界遺産 紀州熊野路・紀州梅を守れ!~

地すべり検知システム

『和歌山県田辺市西牟婁地域における 地すべり検知器の設置例』

ビット・パーク株式会社
プロダクト事業部

猛威を振るう集中豪雨

我が国を襲う異常気象による大雨風水害。昨年だけでも6月から9月にかけて県内のほとんどの市町村で月間降雨量500ミリ以上を記録しました。
このような記録的な大雨の影響で県内各地では多くの土砂災害が発生しました。中でも田辺市富田川上流の西地区では紀州名産である紀州梅の収穫用の舗道が昨年の大雨で崩落するという事態となりました。(資料)

<現場写真>

写真のように道路や擁壁、山地の崩落現場は県内に何か所もあり現在も復旧工事が行われています。これらの崩落現場において本格的な改修工事が完了するまでの間、二次的な崩落や拡大の早期発見、被害拡大の兆候をいち早く感知することを目的としてここココによる「地すべり検知器」の設置が行われました。

田辺市西牟婁地域地区での実証実験

平成31年1月より土砂崩れ現場において地すべり検知器を設置し斜面や崩落場所が拡大した際に警報を発信するように監視しております。ここではどのように監視しているか簡単にご紹介させていただきます。

設置状況

崩落現場にワイヤーを3方向に貼り、崩落により擁壁やフェンスが数センチ移動した場合に警報を発信する仕組みです。設置方法はたいへん簡単で地すべり検知器をケースごと収容し、さらに崩落場所までワイヤーを張り巡らせるという方法です。

<現場写真>

<地すべり検知器>

<地表面はパイプで保護>

<崩落個所をまたいで崩れかけた擁壁側に3本の検知用のワイヤーを張っています>

監視画面

該当する地すべり検知器を地図上で確認しながら監視が可能です。パソコンやスマートホンが無くても「どこでも警報器」を使うと地すべり検知器の警報をすぐさま受信し警報音とLEDの警告灯で知らせます。

<スマートホン画面 検知器と警報機の所在を一目で確認できます>

<検知器の写真>

<簡易型の警告灯の写真>

<2018年の和歌山県内主要部の年間降水量>